癌検診について
癌検診は「子宮ガン検診」と「乳がん検診」があります。
おりもの、不正出血、しこりなど少しでも気になった方は受診される事をお勧めします。
癌検診は原則として保険診療でうけることができます。
*ただし大阪市在住の方は下記のような特典を利用することもできます。
子宮ガン検診については、
20歳以上の方は 2年に1回に限り 自己負担400円
乳がん検診については、
30歳以上の方は1年に1回に限り自己負担1000円で検診を受けることができます。
*大阪市在住で70歳以上の方は子宮ガン検診、乳がん検診ともに無料です。
子宮がん検診について
子宮ガンの発症にはセックスが何らかの形で関与していると考えられています。
最近のセックス開始の低年齢化により子宮ガン発症の若年化が進んでいます。
「まだ若いからガンなんか関係ない」とは言っておれない時代なのです。
子宮ガンの症状
初期症状は、おりもの・不正出血などです。これらの症状がある方はもちろんのこと、自覚症状がなくても1年に1度は検診を受けることが望ましいと言えます。たとえば自分のお誕生月に検診を受けると決めておかれると忘れなくていいかもしれませんね。
◇子宮頸がんとヒトパピローマウイルス
子宮ガンの発症にはヒトパピローマウイルス(HPV)が関与していることが最近の研究で明らかになりました。このウイルスは性行為により子宮の入り口に感染します。
ですから、初めての性行為の開始年齢が若い人や、セックスパートナーが多い人などは子宮ガンにかかりやすいと言えます。
他の癌と違って、子宮ガンの発症年齢の低年齢化が問題となっています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)には90種類以上が報告されていますが、この中の15種類が発ガンに関係するのでハイリスク群と言われています。その中でも特に「HPV16型」と「HPV18型」が特に子宮ガンの発ガンに関与しているとされています。
子宮の入り口にこれらのハイリスク群のHPVに感染しているかどうかは、検査で調べることができます。
検査は自費で行われることが多いのですが(当院では7000円)、子宮ガンの検査で軽度異常が出た方には保険が適応されることもありますので、医療機関で相談されたら良いと思います。
◇子宮頚がんの予防ワクチン
ヒトパピローマウイルスが子宮ガンに関与していることがわかったので、このウイルスに感染しないようにするワクチンが開発されました。
現在販売されているワクチンは「HPV16型」と「HPV18型」に感染しないように予防する物です。
このワクチンで子宮ガンになる人の約70%を予防できると言われています。
対象となる方は
1)まだ性交渉を持っていない方
2)性交渉をすでに経験したが、まだHPVウイルスに感染していない方ということになります。
ワクチンは全部で3回注射します。
2回目は1回目のあと1ヵ月後に行い、3回目の注射は1回目のあと6ヵ月後に行います。
ワクチンは自費診療ですので、保険は適応されません。
当院では1回目の注射が2万円、2回目と3回目の注射を1.7万円で行っています。
乳がん検診について
検診の方法
視触診
乳房の形を見て、そのあと指で腫瘤が触れるかどうかを検査します。
乳房超音波検査
乳房に超音波装置を押し当てて癌の影が映るかどうか検査します。
マンモグラフィー
乳房を透明な板ではさんだ後、特殊なX線で乳房を撮影します。
当院ではマンモグラフィーの装置はありませんが、乳房超音波検査は受けていただけます。